血圧というのは、人それぞれ異なります。また同じ人でも一日測定してみると、朝は低いにも関わらず、夕方になると高くなるという人もいます。
通常血圧というものは、一日で変動するものですし、体調や季節によってもその値が変化します。

いつも血圧のことが気にかかり定期的に血圧を測定しているという人は、そのような変化を感じることができます。
しかしあまり血圧を気にしていない、ほとんど測ったことがないという人はその変化を感じることはできないでしょう。

実は血圧には生活習慣も大きく影響します。それが高血圧が生活習慣病と呼ばれる所以ですね。
運動不足や食事の不規則、暴飲暴食などももちろん生活習慣として影響するのですが、睡眠不足というのも大きく影響します。

私たちの身体には自律神経というものがあり、この自律神経が血圧のコントロールに影響を及ぼします。
昼間活動しているときには、自律神経の交感神経が働き、血圧はやや高めに維持されます。
しかしながら夜になると副交感神経が働くようになり、血圧がやや下がってくるのが通常です。
これがうまくバランスをとって一日の血圧をコントロールしているのです。
そのため高血圧の診断をつけるときには、一回の血圧測定だけでは判断できず、一日を通して測った血圧を参考にするのです。

では睡眠不足の人は血圧にどのような影響をもたらすのでしょうか。睡眠不足になるのにはそれなりの原因があります。
仕事が終わらなくて眠ることができない。夜の付き合いで毎晩遅くまで会食をしている。また考え事、心配ごとなどでなかなか寝付くことができないこともあります。

このように睡眠時間が取れないと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、睡眠をとるべき時に交感神経がまだ働いているという状態になるのです。
これが影響し、血圧が高い状態になってしまうこともあるのです。
仕事やプライベートに忙しい私たちにとって、睡眠不足が高血圧に影響することも少なくないのです。

いびきをかく人に高血圧患者が多い

では睡眠をしっかりとっていれば高血圧の影響はないのでしょうか。
しっかり毎日睡眠をとるようにしているのに、まだまだ睡眠が足りていないような気がする、高血圧であることを指摘されたという人もいます。
その中には、肥満の人や睡眠時無呼吸症候群という人も少なくありません。

寝ているときにいびきをかく人は少なくありませんが、いびきをかくということは、気道が閉塞気味であるということを意味します。
気道が狭くなっている原因は、病的なこともありますが、単に肥満が原因で贅肉に圧迫され気道が狭くなっていることも多いのです。
気道が狭くなっていると、そこを空気が通過するときにいびきとして音が出ることが少なくないのです。

完全に気道が閉塞されてしまうこともあります。
完全に閉塞されてしまうと、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる状態になります。
これは一時的に閉塞することにより、呼吸ができない状態になることを言います。

呼吸ができない状態が続くと危険ですが、私たちは無意識に寝返りをするので、ずっと気道が閉塞された状態でいるわけではありません。
くるしくなると寝返りをすることがほとんどです。

このようにいびきをかく人というのは、自然と呼吸が苦しい状態が続くため睡眠不足を感じることが少なくありません。
寝ても寝ても眠い状態が続くのです。そうなると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、血圧も不安定になるのです。

また睡眠不足が続くと体の疲労感が取れないため、いつも疲れた状態になります。
身体的な疲れだけでなく精神的な疲れがあると更に緊張感が高まったりします。
不安なことが多かったり精神的な緊張が高まると高血圧になることが多いのです。
熟睡が出来ないな?自分がいびきをかいているなという人は注意が必要です。